人生たのしい(^ω^)

スマホからしか書きません

好きな漫画5つの話②

2冊目です。
ちなみに、1冊目記事の最後に書いた「これからこの5冊紹介するで〜」ってやつ、実は変更してます。
今日紹介するのがそれ。


f:id:ojigiwo_surunoda:20160804230651j:image

今回はあらすじをがっつり紹介するので、ネタバレ多めだよ!

ちなみに、作者の清水玲子さん。
今年8月6日後悔の映画、秘密。
生田斗真とか松坂桃李くんとか出るやつ
の原作者の方です。
映画化おめでとうございます〜

そしてこの輝夜姫は、花ゆめコミックスです。少女漫画ですよ〜

私は昔から、主人公が誰か分からない系のストーリーが好きです。
複数主人公とはちょっと違う。
特定の視点がないというか、主人公主体で動かない話。主人公目線で話が進むんじゃなくて、常に第三者目線で平等に進む話の作り方。

輝夜姫もそうなんですが
一応、主人公に分類されそうなキャラクターが3人

晶…女子高生 中性的で美少年風 女の子にモテる
由…外人顔(ネタバレになる)の男の子。
碧…可愛い系男子。

この3人。
それで、準主人公にあたるような非常に大事なキャラクターが数名で進行します。

晶は捨て子だったため、養母とその娘と暮らしていましたが、ある日突然、由と碧のコンビに拉致される。
実は晶は養母と暮らす前、施設に預けられていた時期があって、由と碧はその時一緒にいた幼馴染だった。
施設の出身者はみんな、16歳になる前に不慮の事故で死んでいくことを晶は聞かされる。
施設のあった島では何があった?
どうして16前に死ぬ?
そして3人は施設のあった神淵島で行われる、
優勝すれば賞金と国籍が貰えるが、何があっても責任を取って貰えない危険なキャンプ
に3人は参加する。

っていうのが、
表向きのあらすじ。

実はこのキャンプ。
晶や由や碧など、
島の施設出身者だった子供たちを誘き出す為の、トラップでした!

実は3人が育った施設は
お祭りで首を捧げる為の生贄
政財界の要人に臓器提供する為のドナー
にする目的で子供達を育てていたたナンテコッタな場所だったことが、後に発覚します。
ですが、3人を含める子供達が施設から逃げ出したので
もう一度集めよう!っていう大きな計画だったわけですね
(ついでに「かぐや姫上陸伝説」がある、島の財宝も見つけてくれないかなーって感じで)
施設出身者が16歳になる前に死んでいたのも…そういうことだったんですよなんてこった

島に行く途中、飛行機が事故って
施設出身者でないキャンプの参加者達は
毒ガスを酸素だと思って吸って死にます。

そうして、不慮の事故から偶然生き残った…ように見せかけて、
施設出身者は島に集められます。

出身者たちは、施設から逃げ出して自由な生活を手に入れた筈が、それぞれ居場所を無くして、
命がけのキャンプに参加しなければならないほどになってました。

主人公たち
自分の過去を知りたい!っていうのは表向きの理由。実は養母に同性愛の関係を強要されていて、逃げる形でキャンプへ。実は中国の超貴族のドナー。
施設での経験が原因で超コミュ障。碧に依存していて、1人じゃ情緒不安定で何もできない。碧の為なら何でもする危険なやつ。ホモじゃない。
実は余命半年。手術したほうがいいんだけど、キャンプ優先してきた。タイの王子様のドナー

準主人公たち
まゆ
準主人公たち唯一の施設出身者じゃない子。晶の養母の娘。男性恐怖症。晶に依存していて、晶の為なら何でもする危険な女の子。「晶を汚した」ので母親を殺してキャンプに来た。
サットン
施設出身者。
天才バスケットボール選手のドナー。本人もバスケしてたけど、怪我で出来なくなったからキャンプ来た。
ミラー
英国王子のドナー。
ハリウッドの俳優だけど、目が悪くなってほとんど見えてない。俳優が出来なくなったからキャンプ来た。
楓、桂
双子。事業で失敗したので借金から逃げてキャンプへ。
韓国のノーベル賞受賞者息子のドナー
アメリカ議員の息子のドナー。
同級生殺してしまったので逃げてキャンプへ。
影薄い…やつ。マフィアボスのドナー。
非行少年だったので、人生やり直しのためにキャンプへ。



事故が起こったどうすんねん食料ないぞ!?というサバイバル展開から、
施設の闇、島の不思議をめぐって
SF展開になって、
ドナーを巡る政治的な展開も出てきて……
恋愛展開も勿論あります。

正直後半は、広げた風呂敷畳めてない感が残念ではあるのですが、

キャラクター一人一人の生き残りをかけた焦りであったり、折角生きてもただドナーとして生かされているだけだということに気づいた時の虚しさであったり
どうあがいても絶望!!!!
だけどなんとか抗えないかと葛藤する様子が
大変好きです。


勿論、全員が幸せになるような終わり方はできないのでございますが、
それでも辛いことだらけのストーリーなので、終盤まで読むと泣いちゃいます。



あと、表紙の絵からもわかって頂けると思いますが、とにかく絵が美しい。
清水玲子さん漫画は全て、どのコマもどのページも美しい。
本当にね、晶・ユイ・碧の中性的トリオなんてね、よだれが止まりませんから。

いろいろと突っ込みどころあるストーリーではありますが、

少女漫画好き
百合漫画好き
鬱漫画好き
SF好き
バイバル漫画好き
実は…展開に弱い人

にはドンピシャではないかな。

でも少女漫画にしては相当長いのでおすすめはしにくいけど。
話が複雑なので漫画喫茶で読むのもイマイチだし。

残り3冊。



サラダバー